ライブ時にあるボーカリストだけ何度も ハウリング が起こって困った

ハウリング

ライブ時に何度も ハウリング が起こって困ってしまったボーカルの人がいました。

なぜか、その人の時だけ ハウリング が何度も起きます。

その時 ハウリング が起きた

よく観てみると、そのボーカリストには『ハウリングが起こりやすいある行動』がありました。

  • ①曲の合間にマイクを握った手を腕ごと下げる癖がある
    →結果的にモニタースピーカー(コロがし)にマイクを向けてしまう
  • ②マイクの頭部分を握って歌う癖があり、その握り方のまま腕を下げてしまう
    →結果的にモニタースピーカーに向けて必要以上にマイクで集音してしまう
  • ③リバーブ強め、音圧を高めに設定していた
    →そもそも ハウリング を起こしやすい
  • ④リハーサルの時と異なるマイクを使用していた
    →2人のボーカル用マイクが入れ替わっていた (2人のマイク設定は異なる)

ハウリング (howling)とは

マイクとスピーカー間で音が無限にループして音が拡大してしまう現象のこと。

ブーンという低い振動音やキーンという耳をつんざくような不快な音がする。

ライブ時に ハウリング を予防する対策のまとめ

自分でできること

マイクとモニタースピーカーを近づけない
マイクをモニタースピーカーに向けない
マイクを下に向けない
マイクの頭部分を手で覆わない
モニタースピーカーの向きや角度を変える
リハーサル時と本番時のマイクは同じものを使う
ボリュームを下げる
エコーやリバーブ、シャープネスの設定を下げる
マイクをドラム、ギターやベースアンプなど大きい音のするものから遠ざける
ハウリングに強い超指向性マイクを使う ロードS1、オーディックスOM6、SHURE BETA58A、ゼンハイザーE965、ノイマンKMS104など

音響設備側でできること

スピーカーの位置や向きを変える
グラフィックイコライザーで共鳴周波数をカットする
うなり音 250~500 Hzをカット
さえずり音1 kHz付近をカット
金切り声音2 kHz超をカット
マイク本数を減らす
使わないマイクはスイッチをオフにしておく
使わないマイクの置き場を予め決めておく
ハウリングサプレッサー
フィードバックリデューサー
リハーサル時にボーカルや曲別にマイク回線、マイク種類、音圧設定を記録しておく それをボーカリストに伝える
壁をできるだけ反射しにくい素材にしておく
トーンゾイレ(横長置き)にスピーカーを配置する

最後に ハウリング再発防止の為にできること

もともと音部屋スクエアは、広めのホールで壁はカーテン、天井は吸音材なので普通のライブハウスよりハウリングは起きにくいホールです。

そのため、リハーサルでハウリング対策が済んでしまうケースが多かったという油断がありました。

そこに『落とし穴』がありました。

ハウリング対策は、音響だけの対応では限界があります。

ボーカリスト一人一人にハウリングが起きる仕組みの理解と協力を得る『周知徹底の努力』が不可欠です。

ライブ全体は素晴らしい出来でしたが、結果的にハウリングが起きてしまった点を反省し、ボーカリストや観客のみなさんにこの場でお詫び申し上げます。

再発防止策として、ここに『ハウリング対策のまとめ』を記しておきます。